息が苦しくても、大丈夫。ゆっくり、一緒に落ち着いていこう。
過呼吸のとき、「息が吸えない」「酸素が足りない」と感じてとても苦しいですよね。 でも実は、体の中で起きているのはその逆のことが多いのです。
過呼吸は、不安や緊張で呼吸が速くなり、息を吸いすぎて、二酸化炭素が減りすぎた状態です。 酸素はむしろ足りています。だからこそ、必要なのは「もっと吸う」ことではなく、ゆっくり吐くことなのです。
手足のしびれ、めまい、胸の苦しさ——どれもこの状態から来る一時的なもので、危険なものではありません。 「必ず治まる」と知っているだけで、少し楽になれます。
落ち着くコツは、吸う息より吐く息を長くすること。 速く吸い込むのをやめて、ゆっくり吐くことに意識を向けてみましょう。
最初はうまくいかなくても大丈夫です。速い呼吸をいきなり止めようとせず、 一回ずつ、少しずつ吐く息を長くしていく——それだけで、体はゆっくり落ち着きに向かいます。
昔は「紙袋を口に当てて呼吸する(ペーパーバッグ法)」がよいと言われていました。 でも今は、この方法はすすめられていません。
特別な道具はいりません。袋を使わずに、ただ口をすぼめてゆっくり長く吐く—— それがいちばん安全で、確かな方法です。
呼吸と一緒に、体と心もゆるめていきましょう。無理に立っていなくて大丈夫です。
そばに誰かがいてくれるなら、「ゆっくり吐くのを、一緒に数えて」と頼んでもいい。 ひとりのときは、このページの言葉を、そばにいる声だと思ってください。
一度きりで治まったなら、あまり心配しすぎなくて大丈夫です。 でも、過呼吸を何度もくり返す、 「また起きたらどうしよう」という不安で外出や生活がつらい——そんなときは、背景に パニック症などがあることがあります。
これは気の持ちようの問題ではなく、心療内科や精神科できちんと相談できることです。 対処法を知ったり、必要に応じた治療を受けたりすることで、 発作の回数がぐっと減って、楽になる人はたくさんいます。診断を自分で決めつけず、まずは話してみてください。
ひとりで抱えず、話せる場所があります。
最終更新:2026年8月17日 / 参考:厚生労働省「まもろうよ こころ」