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眠れない夜の過ごし方

不安で眠れない、考えごとで寝れない、朝まで眠れない——
そんな夜を、少しだけやさしく過ごすために。

眠れないのは、あなたのせいじゃない

眠れない夜が続くと、「どうして自分だけ」「明日どうしよう」と、自分を責めたくなるかもしれません。 でも、眠れないのはあなたの努力が足りないからではありません

不安や考えごとで眠れないとき、脳はいわば「警戒モード」に入っています。 危険を見張るために目を覚ましておこうとする、生き延びるための働きが、静かな夜に強く出てしまっているだけ。 それはあなたが弱いからではなく、頑張ってきた証でもあります。

眠れないのは、心と体が「まだ気を張っていて」と教えてくれているサイン。
責めるより、「よく頑張ったね」と声をかけてあげていい夜です。

「眠らなきゃ」を、そっと手放す

「早く眠らなきゃ」と焦れば焦るほど、脳はさらに目を覚ましてしまいます。 眠りは、追いかけると逃げていく——そういう不思議なものです。

だから今夜は、いっそ「眠らなくていい」と思ってみてもいいかもしれません。 横になって目を閉じ、体の力を抜いているだけでも、体はちゃんと休まっていきます。 眠れた時間だけが休息ではなく、静かに横たわっている時間も、あなたを回復させてくれています。

眠れなくても大丈夫。今は「休んでいるだけ」でいい。
眠りは、力を抜いて待っていると、ふっとやってくることがあります。

今夜、できること

どれかひとつでいい。気が向いたものだけ、試してみてください。

全部やらなくていい。ひとつでも「少し楽になったな」があれば、それで十分です。

考えごとが止まらない夜に

同じ心配が何度も戻ってくる——これは「反芻(はんすう)思考」と呼ばれるもので、疲れて不安なときほど起きやすくなります。 無理に「考えないようにしよう」とすると、かえって強くなってしまうことも。

そんなときは、考えを「追い出す」より「置いておく」イメージが役立ちます。

考えが戻ってきても、責めなくて大丈夫。「あ、また来たね」と気づいて、また葉っぱに乗せて見送る。それを何度くり返してもいいのです。

どうしても無理な夜は、ひとりで抱えないで

いろいろ試しても眠れなくて、泣きたいくらいつらい夜もあると思います。 そんなときは、無理に自分だけで乗り越えようとしなくて大丈夫です。

静かな環境音や眠るための音を小さく流して、ただそばに置いておくだけでも、夜の心細さはやわらぎます。 どうしてもつらいときは、24時間つながる相談窓口に「眠れない」とだけ伝えてみてもいい。 うまく話せなくても、受け止めてもらえます。

眠れない夜がずっと続くなら、それは我慢だけで抱えるものではありません。
つらいときは、心療内科やかかりつけのお医者さんに相談してみるのも、自分をいたわるひとつの方法です。

今夜を、なんとかやり過ごせたら、それで十分。
朝が来たら、少しだけ体を横にして休めた自分を、そっとねぎらってあげてください。

眠れない夜に、そばに置けるもの。

最終更新:2026年8月17日 / 参考:厚生労働省「まもろうよ こころ」