その衝動を、責めずに、一緒にやり過ごすために。
自分を傷つけたい——そんな衝動がわいてくるとき、あなたはきっと、 抱えきれないほどのつらさを、なんとか自分の力で処理しようとしています。 それは異常なことでも、弱いことでもありません。
自分を傷つけることは、多くの場合「心の痛みを、少しでも外に逃がす手段」になっていると言われています。 あまりに苦しいとき、人はどうにかしてその圧を下げようとする。 あなたは、生きのびるために必死で対処しようとしているだけなのです。
だからまず、自分をこれ以上責めないでください。 「またこんなことを思ってしまう」と自分を追い込む必要は、まったくありません。
傷つけたい衝動は、ずっと同じ強さで続くわけではありません。 多くの場合、そのいちばん強いピークは数分から、長くても十数分ほどで、 少しずつ引いていくと言われています。
だから、今この瞬間をやり過ごせれば——それだけで、今は大丈夫。 「一生我慢する」なんて考えなくていい。 目の前の、この波が引くまでの数分だけを、なんとか一緒にしのぎましょう。
波が来たとき、その強い感覚を「別のかたち」で外に出してあげると、 衝動が少し落ち着くことがあります。 体に傷を残さない方法だけを、いくつか置いておきます。 いま手が届くものを、ひとつ試してみてください。
うまくいかなくても大丈夫。効くものは人によって違います。 いくつか試して、あなたを助けてくれる方法を、少しずつ見つけていけたらいい。
やり過ごせなくて、傷つけてしまう日もあるかもしれません。 それでも、あなたが悪いのではありません。 やめられないのは、それだけつらさが大きいから。責める代わりに、 まずは自分の体をそっと手当てしてあげてください。
傷を清潔にして、冷やしたり、保護したり。 自分を大切に扱うその小さな行為が、少しずつ心もほどいてくれます。
自分を傷つけたくなるほどのつらさの奥には、 言葉にできていない痛みが、きっとあります。 その痛みは、誰かに話すことで、ほんの少し軽くなることがあります。
「こんなこと、話していいのかな」と思わなくて大丈夫。 あなたを責めずに、ただ聴いてくれる場所があります。 つらさが続くときは心療内科やかかりつけ医に相談するのも、 あなたを助ける確かな一歩です。
最終更新:2026年8月17日 / 参考:厚生労働省「まもろうよ こころ」