帰りたくない気持ちも、そのままでいい。少しだけそばにいさせてください。
お盆が近づくと、テレビもSNSも「帰省」「家族団らん」であふれます。 そのたびに胸が重くなる——「本当は帰りたくないのに」「帰らない自分は冷たいのかな」と、自分を責めてしまう人がいます。
帰らない年があってもいい。何年も帰らなくてもいい。 あなたには、あなたの事情と、あなたの心があります。 それを守ることは、わがままでも親不孝でもありません。自分をすり減らさないための、大切な選択です。
「結婚はまだ?」「子どもは?」「仕事はうまくいってるの?」—— 親戚が集まる場では、こうした言葉が悪気なく飛んできます。 触れられたくないところを、ずかずかと踏まれるような感覚。つらくて当然です。
でも、その言葉の多くは、深く考えずに口にされる決まり文句です。 あなたの価値を測るものでも、正しい評価でもありません。 まともに受け止めて、傷つく必要はないのです。
相手の言葉を、自分の心の奥まで通さない。 «そういう人なんだな»と、心の中で一歩下がって眺めるだけで、少し楽になります。
それでも「今年は帰る」と決めたなら、無防備で飛び込まなくて大丈夫。 つらさを少しでも減らすための工夫を、いくつか持っておくと心が軽くなります。
まわりが家族で集まっているように見える日ほど、ひとりでいることが特別に寂しく感じられます。 でも、ひとりのお盆は、決してみじめなものではありません。
誰にも気をつかわず、心ない言葉に晒されることもなく、自分のペースで静かに過ごせる。 好きなものを食べて、好きな時間に眠って、行きたい場所へ行く。 それは、あなたが自分のために使える、まぎれもなく自由な時間です。
それでも、ふとさみしさが押し寄せる瞬間があるかもしれません。 そのときは、その気持ちを無理に消そうとしなくて大丈夫。 さみしさは波のように、来ては引いていきます。
お盆や帰省のつらさは、まわりに「わかってもらいにくい」ぶん、よけいに孤独になりがちです。 「みんな楽しそうなのに、自分だけ」——そう感じて、気持ちを飲み込んでしまう人が少なくありません。
でも、そのつらさは、あなたひとりで背負わなくていいものです。 うまく説明できなくてもいい。「実家がしんどい」「お盆がつらい」——その一言だけを、どこかに届けてみてください。
今日をここまで過ごしたあなたは、もう十分がんばっています。 ひとりで抱えてきた重さを、少しだけ、誰かに預けてもいいんです。
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最終更新:2026年8月17日 / 参考:厚生労働省「まもろうよ こころ」
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